Das ist die wahre liebe,
die immer und immer sich gleich bleich,
Wenn man ihe alles gewaehet, wenn man ihe alles versagt.
[Goethe]
厳寒の地、グライブに出現したのは氷の大樹、フリーレン。
曇天を裂き、逆さに伸びる枝が地に触れたれば土地は滅ぶという。
大樹の手がかりは五枚の石版、解読できるのは言語学者のみ。
災厄により二年の余命宣告を受けた吸血種達の元へ、隣国からの使者が訪れる。
主人公カリヴァルドは種族性管理を担う立場から賓客を遇し、
彼の妹ノウェルズは言語学者として古語の解読を急ぐ。
国の大事に足並みを揃える兄妹だったが、その関係は死と性とに糜爛していた。
主要キャラ二名のボイス動画です
十話の1場面
世界観イメージの動画です
SOUND
以下の四曲は本作の世界観/ストーリーを基に作曲して頂きました。
※仕様上、再生時のボリュームが小さい場合があります
作曲・演奏/星唄様
作曲・演奏/真島こころ様
Frieren
[フリーレン]
突如としてグライブに現れた変事。
曇天を根に纏い、地上へと逆さに伸びる大樹。その枝が地に至るとき、グライブは滅ぶという。
*
氷の樹の伝説は石板に記述されているが、石板に用いられた祖語、グレンツェ語は発声により天災を齎す。故に、仮称をしてフリーレンと呼ぶ。
現在、グライブの言語学者達が石板とグレンツェ語の解析を急いでいる。
N――e
[吸血種]
グライブに住まう単一種族。
発達した真珠色の犬歯を備え、人の血を啜る。最大で三桁を生きる長寿で、性向は穏和。
フリーレン共々、その起源は謎に包まれ、言語学者の研究結果に託すところが大きい。
*
彼等が近親相姦を侵すことで、淫魔という亜種が生まれる。
これは必ず銀髪に赤瞳という色彩を備え、生まれながらに重要な役割を負う。
Gleiv
[グライブ]
吸血種達の土地、その総称。
地図上において森に囲まれ、閉ざされた場所に潜む。景観条例に従い、全ての建築物は白い外壁で築かれ、美しく潔癖な街並みを保つ。通年を通して空は曇天、雪が降り積もる。
*
凍気、凍障なる現象が起こり、蝋燭から暖炉まで、時に炎が青く変色する。吸血種はこの期間を凍礼祭と呼び、季節の節目としている。
CHARACTER
Kalivalued
[カリヴァルド・クディッチ]
本編の主人公。
吸血種の種族性管理を担う貴族/公爵。グライブの民と歴史に対する責任者。彼と妹が十五年を経て再会することで、物語の幕は開く。
[PERSONAL]
穏和・社交的。自尊心が高く、執念深い。
Knowels
[ノウェルズ・クディッチ]
カリヴァルドの妹。
グレンツェ語研究の第一線で活躍するも、淫魔の性質により死期が近い。延命のためには精液を必要とするのだが……。
[PERSONAL]
冷静沈着にして苛烈という、極端な性質。
Olivier
[オリヴェール・ナイア]
十話から登場。
隣国、ペルニスイユの使節団長、
大使としてグライブへ入国する。
物語を二章へと導く存在。
[PERSONAL]
情報開示・不可